優秀な人が集まれば、いいチームになる。そう考えたくなるかもしれません。では、実際にチームの力を左右するのは、何なのでしょうか。
Googleが、この問いを調べたのが「プロジェクト・アリストテレス」です。2012年に始まったこの取り組みは、2016年にニューヨーク・タイムズで研究結果や調査の経緯が詳しく報道されました。優れたマネージャーの特徴を調べる研究に続き、今度はチームに着目。社内の180チームを対象に、インタビューやアンケートなどを通じて情報を収集し、メンバーの構成や働き方、チーム内の関係性など、多数の項目を分析しました。具体的な研究費は、参照した公式資料には記載されていません。
そこで見えてきたのは、誰が集まるか以上に、集まった人たちがどう協働するかが重要だったということです。
チームを支える、5つの要素
Googleは、チームの効果性に関わる要素として、次の5つを挙げています。
- 心理的安全性:質問や失敗の報告、異なる意見を、恐れずに伝えられること。
- 相互信頼:互いに責任を果たし、質の高い仕事を期限までに進められること。
- 構造と明確さ:目標や役割、仕事の進め方が分かっていること。
- 仕事の意味:自分なりに、仕事の意義を感じられること。
- 仕事の影響:自分の仕事が、会社や社会に役立っていると感じられること。
なかでも、最も重要とされたのが「心理的安全性」でした。
安心して話せることを、チームの力に
たとえば、分からないことを「分からない」と言える。気になることを伝えられる。失敗したときに、早めに相談できる。
こうした日常のやり取りは、一見すると小さなことです。しかし、声が出なければ、周囲は気づくことも、一緒に考えることもできません。
私たちは、安心して話せる関係を、異なる考えを持ち寄り、よりよい仕事をするための土台として大切にしたいと考えています。
自分たちのチームに、問いかけてみる
この研究はGoogle社内での結果であり、そのまますべての会社に当てはまるとは限りません。
それでも、「私たちの会社では、安心して声を出せているだろうか」「互いの役割や、大切にしていることを理解できているだろうか」と考えるきっかけになります。
いいチームづくりは、身近なやり取りを振り返るところから始まるのかもしれません。
参考資料
The New York Times(2016)「What Google Learned From Its Quest to Build the Perfect Team」↗
Google re:Work「Understand team effectiveness」↗
研究の経緯・方法・結果は上記資料に基づき、独自の言葉で紹介しています。「安心して話せることを、チームの力に」以降には、研究を踏まえた筆者の考察を含みます。
